現役会計士が解説する財務諸表監査と内部統制監査の関係性!

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こんにちは、現役会計士そらです!

今回は財務諸表監査と内部統制監査の関係性について書いていきます!

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そもそも内部統制とは

それぞれの関係性を書いていく前に内部統制監査の話をしますね。

そもそも内部統制って何なのかというと、企業が自社の業務が適切に行われることを担保するために整備し、実際に運用するルールや規制だと思ってください。

例えば、誰の許可もなく勝手に会計システムにログインして仕訳を計上…なんてことができたら、経費を水増しして会社に請求することや、売上の架空計上を行うことも簡単ですよね。

でもそんなことをされてしまったら、会社としては困ってしまいます。

そこで、悪いことができないように一定のルールや規制を設ける必要が出てきますが、これが内部統制といわれるもの。

会計システムのアクセス権を制限したり、仕訳入力者と仕訳確定者のアカウントを分ければ、少なくとも一人で悪いことを行うことはできなくなるので安心ですよね。

なので、企業側にとっては監査人に色々言われるまでもなく内部統制を構築する必要があるのです。

内部統制監査とは

内部統制監査とは、前述した内部統制がちゃんと有効に機能しているかチェックすることをいいます。

「そのまんまじゃねぇか!」と思うかも知れませんが、監査人にとってはちょっと曲者です。

それは、監査人による内部統制監査は、会社が自ら内部統制の有効性を評価した結果が、本当に合ってるのかを監査人が独自に評価するからです。

財務諸表監査との違いとして明確なのは、会社内に独立して存在する内部統制評価部署が、内部統制の評価をすでに行っていることですね。

そのため、私たち監査人は「内部統制が有効に機能しているかどうか」について会社が評価した結果が記載されている【内部統制報告書】の記載内容に誤りはないか評価を行うことになります。

ややこしいかも知れないですね…。

言ってしまえば、究極的には紙ペラ一枚が合ってるかどうかを評価する制度なのです。

監査意見の表明対象
・財務諸表監査⇒財務諸表
・内部統制監査⇒内部統制報告書

財務諸表監査と内部統制監査との関連性

内部統制監査のイメージについては伝わったかと思いますので、ここでようやく財務諸表監査との関連性についてお話します。

私達は財務諸表監査をする際、すべての仕訳について根拠資料との照合を行う訳ではありません。(いわゆる試査ですね。)

一部の取引を何らかの条件に基づいて抽出したうえで、その仕訳が合ってるか検証を行います。

何で財務諸表全体に対して意見表明するにも関わらず、一部の取引しか検証しなくて良いかというと、内部統制が有効に機能していることが分かっているからです。

仮に悪いことをしようと思っても、内部統制監査によって「会社が有効と評価した内部統制が本当に有効なのか監査人が独自に評価」しているため、検証した取引以外も同じように適切に処理されているだろうと考えることができるわけですね!

もちろん、内部統制が有効に機能していないことが分かった、もしくは内部統制の評価を行わない場合でも全件取引を検証(いわゆる精査ですね)することは少ないですが、それでも監査手続の量が倍になるといっても過言ではないので、ちゃんと内部統制が機能していて、その有効性を評価することはとても大事です。

内部統制評価は「楽にできる単純な作業」として監査法人内でも認識されることが多いですが、上記の前提を踏まえると、財務諸表監査においてとても重要な役割を担っていることが分かりますよね!

会社のためにも、財務諸表監査を行う自分のためにも、このつながりを理解して仕事に臨みましょうね!

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