現役会計士が考えるIPOのデメリット5つ!

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こんにちは、現役会計士そらです!

以前、IPOのメリットを5つ挙げてみましたが、今回はデメリット編です!

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IPOにともなうデメリット5つ!

勢いのあるベンチャー企業が一度は目指しているIPO。

確かにメリットは大きいですし、華々しいものなのでその気持ちは分かります。

ただ、IPOを目指し、そして達成することはメリットばかりではありません。

そこで今回はIPOについてデメリットの側面を5つほど紹介します!

主な内容としては以下の通りです。

①コストが増大
②事務負担が大きい
③会社が株主のものになる
④タフな上場準備作業
⑤買収の対象にされる可能性

内容を紹介していきますね!

①コストが増大

1つ目のデメリットは、上場にともないコストが増大することです。

主なものとしては、四半期レビュー、期末監査、内部統制監査に対応するための人員増強等により人件費が増加しますし、監査法人に対する報酬として数千万円レベルの費用が毎年発生します。

その他にも、会社内部でのシステム化が十分に進んでいない場合には、システム構築費用や運転費用も積み重なります。

これらは、上場をしなければ求められる費用ではないので、上場をしてしまったがために本来営業活動に向けられる資源が削減されてしまうというのは大きなデメリットですよね。

②事務負担が大きい

2つ目のデメリットとして、事務負担がとても大きいことが挙げられます。

上場をすると、四半期ごとに四半期報告書、決算短信の作成・開示が求められる他、期末には有価証券報告書というページ数が膨大な量の開示資料を作成しなくてはなりません。

その他、投資家にとって有益と判断される情報については適時にIR(インベスター・リレーションズ)情報として公表する必要があります。

適時開示のIR情報は社内で完結することが多いですが、四半期報告書や有価証券報告書といった財務諸表の数値に関連する開示資料は、作成してすぐ公表できるというわけではなく、社内で文言や情報の確認が十分に行われたうえで、その後監査法人によるチェック作業が行われます。

その後、監査法人による修正依頼、会社の修正対応といったやり取りが何回か行われ、そのうえで最終版が公表されるため、会社側の事務負担は相当なものですよね。

こういった作業も上場しなければ求められない作業であり、経理担当者は日常業務に純増する形で対応が求められるため大きなデメリットと考えられます。

③会社が株主のものになる

3つ目のデメリットは、会社が株主のものになるということです。

会社が上場していない場合には、ある意味税金さえちゃんと払っていれば良いので、社長が会社名義で家や車を購入し、それを親族に安く貸したりなんてことは当たり前に行われてます。

ですが、上場審査の時点でそういった取引は清算することが求められ、上場した後も厳しい目で見られることになります。

つまり、今までのように自由な会社ではなくなってしまうわけです。

もちろん、元々しっかり管理している会社もありますが、多くの会社にとってはデメリットなのではないでしょうか。

④タフな上場準備作業

4つ目のデメリットは、タフな上場準備作業が求められることです。

ある意味ではこれが一番のデメリットかも知れません。

IPOの実態をあまり知らない方は、「利益出てるし売上伸びてるから上場できるでしょ!」と簡単に考えるのですが、IPOのために会計周り、組織体制、契約書などの書類整理といった作業は本当にタフな作業です。

最近のベンチャー企業はIPOを目指す段階でCFOを引き抜いてきて、その人に任せきりということがよくあるのですが、能力が高い人が一人いたところで全てをこなすのは無理がありますよね。

また、上場が近づくにつれて局面がハードになっていくため、途中で退職者が続出することもあります。

こういった側面はデメリットとしてしっかり認識しておきましょう。

⑤買収の対象にされる可能性

5つ目のデメリットとして、買収の対象にされる可能性があります。

上場企業になると株式が市場で売買されるため、上場前のように物言わぬ株主がいるから安心!という訳にはいきません。

経営責任を問われて株主から糾弾される可能性があることはもちろん、市場で株式を買い集めて買収・乗っ取りの対象とされることも考えられます。

経営者としては自身のビジョンを持って経営をしているにも関わらず、糾弾されたり追い出されてしまっては「上場なんてしなければ良かった…」となってしまいますよね。

これも、大きなデメリットの1つといえるでしょう。

デメリットもちゃんと頭に入れておこう!

以前の記事とは真逆の内容になってしまいましたが、IPOに携わるからにはメリット、デメリットの両側面を知っておく必要があります。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!

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