今後の監査チーム体制について。IPOはベテラン、上場企業は若手公認会計士が担当に。

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こんにちは、会計士そらです!

IPO界隈が賑わっているのはご存知のとおりかと思いますが、大手に限らず中堅以下の監査法人も従来までと同じ監査チーム体制を維持するのが難しくなってきています。

若い年次のうちから主査を経験させる大きい理由の一つはまさに人材不足によるものと考えられますが、今後は既存のクライアントについても監査チームの中身を変えていく必要がありそうです。

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IPO案件はベテラン公認会計士が担当するように

これは従来から配慮されていることでもありますが、今後IPOクライアントの主査はベテラン公認会計士にチェンジしていくものと考えられます。

私もIPOクライアントの主査を担当していますが、上場企業のように組織体制が整っている訳でもなく、会社が会計処理を自己判断できないケースが多いため、どうしても公認会計士としての知識と経験を求められる場面が多いです。

会社から疑問をぶつけられる度に必死こいて調べることは公認会計士として良い成長の機会なんですが、そういった場合にはサポートとして支援してくれるマネージャークラスの方も時間が取られてしまいます。

そうなると、基本的な判断を一人で適切に行うことができるベテラン会計士をIPOクライアント担当に変えることで、全体最適化を図る必要がありますよね。

今後大手監査法人の受注状況も大きく影響してくるとは思いますが、人手不足の中で上手く業務を回していくためにはこうする他ないかなと感じます。

上場企業の主査は若手公認会計士にますますシフトしていく

じゃあ若手公認会計士は今後何をやるのかというと、上場企業の主査を任されることになっていくのではないでしょうか。

上場企業は期末の他に内部統制、四半期、有報チェックなどなど、仕事量がとても多くなりますが、毎年同じスケジュールで動けますし、イレギュラーな事象が発生しない限りは会社の方も適切に会計処理してくれます。

継続監査が基本ですので過去調書もたくさんありますし、自分の前に主査だった方に質問することもできます。

そのため、業務量は多くとも質的にはIPOクライアントより動きやすいことが多いんですね。

もちろん規模が大きい上場企業の場合、若手公認会計士には荷が重いでしょうからそこは配慮してもらえると思いますが、今後はマネージャークラスの方がガッツリサポートしなくても何とかなる上場企業はどんどん若手が任されるようになっていくでしょう。(私の所属する法人でもそのような動きが出てきてます。)

上場企業を担当してもメリットがある

このような状況になってくると、ある種公認会計士として成長する場が狭まってしまうので長期的にはあまり良い状況ではないですよね。

監査法人で色々やってきたけど、いざベンチャーを担当してみたら何も分からない…なんて人も出てくるかも知れません。

そこは士業ですから個人の努力が必要といえますが…。

ただ、キャリアパスとしてはメリットもあるように見えます!

というのも、まだまだ転職市場においては公認会計士の中でも「上場企業で主査をやっていた」という経験は付加価値と捉えられているようです。

それであれば、小さい会社であっても若い年次のうちからその経験を積むことができればステップアップの選択肢が増えますよね。

また、IPOクライアントを担当する前にたくさんの上場企業に触れることができれば、自分の中で参考にできるモデルケースが増えることになります。

そうすれば会社の疑問に対して丸裸で立ち向かうことなく対応できますし、会社の方からしても「他の上場企業ではこうやって対応してますよ」と言われると信用しやすいはずです。

まだまた監査法人の逆境は続きそうですが、その中でしっかり経験を積んで、公認会計士としての力を養っていきたいですね!

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