IPO準備会社の支援業務で監査法人に求められている役割を考える

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こんにちは、会計士そらです!

数年前に私が関与しているメインクライアントがIPOを果たし、IPO準備会社の主査も経験しましたが、IPO支援業務に携わる度に「どうすればもっと会社が動きやすいか」を考えてきました。

そこで今回は自分の経験を踏まえ、上場会社とは異なるIPO支援業務で留意すべき点を2つ挙げます。

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ゴールまでの道筋を明確にする

これはとても骨が折れる作業なんですが、ゴールまでの道筋を明確にしてあげることが一番重要です。

例えば、「上場のためには収益の認識基準を変えなきゃダメですね」みたいな話になった時、「早急に変更してください」と言われても優先順位が分かりませんよね。

そうではなく、「上場時に監査報告書の意見対象となるのは直前々期からなので、その期に適正意見を出すためには◯月までに変更する必要があります」と伝えてもらえれば優先順位も見えてきます。

なので望ましい形としては、上場までの期間でタイムスケジュールを組んで、「いつまでに何をやらなきゃ間に合わないのか」を網羅的に見せてあげることですね。

IPO支援業務を受託する際に必要となる短期調査の結果をまとめた報告レポートは、まさにそのフォームで課題と解消期限の明示化を行います。

会社も上場に向けて課題の解消に励みますから、当初想定してたスケジュールよりも早く課題解消される場合もあります。

またその一方で新たな課題が生まれることもあります。(キーマンの退職は典型例ですね。)

その場合であっても、課題管理表で最新の課題一覧を管理し続け、会社とも絶えず意識合わせし続けることが大事ですね。

密なコミュニケーション

上場会社の監査でも通じる話ではあるんですが、それ以上にIPO支援業務では会社との密なコミュニケーションが大切です。

システム導入をする、新たな取引形態が発生する、内部統制を構築する等々、IPO目指して会社も頑張りますが、正しいと思ってやったのに修正しなきゃいけないなんて話になったら二度手間ですよね。

そうならないように、会社が「◯◯しようと思うんですけど、会計監査的に留意すべき点とかありますか?」という質問をしやすい関係作りがとても重要です。

こちらとしても適時に相談をしてくれれば会社の状況が分かりますし、正しく指導機能を発揮すれば監査時間が減少することになります。

つまりお互いにとって良いことばかり!

中には監査法人とのやり取りを嫌う社長や経理部長もいたりしますが、そこは我々がベストを尽くして信用を勝ち取る他ないかなと感じます。

結局は課題管理とコミュニケーション

IPO支援業務で留意すべき点として2つ挙げましたが、結局大事なのは課題管理とコミュニケーションです。

正直、これってIPO支援業務に関わらず何の仕事でも大事なことですよね。IPO支援業務ではこの基本がより大事というだけで。

なので、普段からこの2つをしっかりやれている人はIPO支援業務でも当然に活躍します!

監査法人の法人説明会で受験生に話を聞いてみると「IPOをガッツリやりたいです!」と元気に言ってくれたりするんですが、基本が出来ていなければその先はありません。

「まず監査を5年やれ」と法人の代表者が言ったりするのはこういう背景があるからなんでしょうね。それでもやりたい事があるならそれをやるべきですが。

何にせよ、IPO支援業務は会計士としてのスキルアップにとても寄与するので、ぜひ経験してみてください!

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