クリアしたのでゲームアプリ「公認会計士 市松雄大」と監査法人の実務を比較してみる。

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こんにちは、会計士そらです!

先日、ゲームアプリ「公認会計士 市松雄大」をプレイした感想を記事にしました。

監査法人で現役の会計士がゲームアプリ「公認会計士 市松雄大」をプレイしてみた

記事内でもしていますが、全5話構成だったので、スキマ時間に進めていたらクリアしちゃいました。

そこで今回は、ゲームアプリ「公認会計士 市松雄大」を全クリした監査法人勤務の会計士が、実務と比較してどう感じたかを紹介します!

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「公認会計士の仕事を網羅」してる訳ではない!

そもそもの話になってしまうのですが、このゲームアプリは公認会計士の仕事を網羅している訳ではないです!

公式ホームページ(しかも公認会計士協会)にも「公認会計士の仕事を網羅」と書いてはありますが、それには程遠いかなと…。

また、公認会計士ではなく監査法人の仕事に焦点を当ててますね。

なので、正しくは監査法人で働く日々のイメージを紹介!と思ってもらえば良いかと思います!

監査法人の実務に近い点

初めから難癖つけてしまいましたが、流石は公認会計士協会が公式でリリースしているアプリ。実務に通じる点ももちろんあります!

チームメンバーとの密なコミュニケーション

監査の基本でもありますが、何か引っかかる点があったらすぐに監査チームメンバーに情報共有するところは実務でも同じです!

「これ気になるけど…まぁ言わなくて良いか」という姿勢は後々足元をすくわれます。

違和感を感じたら腑に落ちるまでヒアリング

これも周知の通りですが、監査の基本はヒアリング!

資料を見ても分からなかったり、企業内外の概況を知りたい時は必ずヒアリングを行います。

ヒアリング相手の方も人間ですから、言い間違いや言葉のアヤみたいなものはありますが、ふと「ん?」と思う話を聞けることがあります。

そんな時はそのまま流してしまうのではなく、会話のタイミングを見計らって「さっきのお話なんですが…」と突っ込んでいきましょう。(話の内容によっては、一度監査チームで相談してから切り口を考える必要がある場合もありますが…。)

圧力に屈しない

どの会社であっても不都合な事実は認めたくないもの。

そのため、場合によっては「今からそれ直すのどれだけ大変だと思ってるんですか」と圧力をかけてきたり、「でもそれ数年前から継続した処理ですよ?」と揚げ足を取ってかわそうとしてきたりもします。契約の話を持ち込んでくることだってあります。

こういった場合、ゲーム作中では「俺の監査道を見せてやる!」という激アツなカットインがありましたが、伝えるべきことは伝える固い意志が必要です!

監査法人の実務とはちょっと違うかなという点

では逆に、これはゲームを盛り上げるための演出であって、実務とは違うなと感じるところも少し紹介しますね!

親族の企業を監査するチームには入らない

ゲーム作中では親族の経営する会社の主査になったりしてますが、これはないです笑

どれだけ正義感を持っていても、どこか無意識のうちに私情を挟んでしまうのは誰でも分かることですし、株主からしたら「親族が監査するなんて大丈夫?」と普通思いますよね。

パートナーを差し置いて主査1人で突っ走らない

これは主人公を目立たせるために仕方のないことだと思いますが、ゲーム作中でパートナー(監査法人の偉い人達)が出てきません。

そのため、「新規お客さんだったら契約取ってきてねー」とか、「意見出せません」みたいな話をポンポンしているんですが、実務ではまずパートナーを巻き込んで話をします。

仮に契約の話をもちかけられても一度法人に持ち帰り、受嘱するか会議が開かれ、厳正な審査のうえで結論が出されます。

意見の話も同じで、本当にやばい論点が出てきたときは監査チームに関与していないパートナーを交えた審査会が開催されるので、その場ですぐ結論が出ることはありません。

会社に命令はできない

これがある意味一番誤解を招きかねないかも知れません。

監査の仕事って、批判的機能(◯か×か判断して伝える)と指導的機能(正しく処理できるように教える)を発揮することなので、「間違っているから直せ!」とか、「上場までしっかりやってもらう」みたいな命令ってできないんです。

つまり、「◯でしたという意見を出すために、こういう処理に変えてください」という話しかしません。(究極的に言えば、直さなければ×という意見が出るだけ。)

もちろん、そんな突き放して次々と意見不表明もしくは不適正意見が出たら市場が崩壊するので、色々アプローチを変えて説得しますが、監査人の命令通りに会社を動かす権利はありません。会社が「やだ」と言い続けたらそれまでです。

それでもタメになるゲームでした

色々書きましたが、それでも良いゲームだったと思います。

これくらい楽しんで財務諸表監査の雰囲気に触れられることって本当にないので、ぜひみなさんやってみてください!

公認会計士 市松雄大の紹介ページ

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