簿記一級の勉強をしてから公認会計士試験に挑むべきか?答えはNO!

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こんにちは、会計士そらです!

「いずれは公認会計士を目指す予定だけど、大学の講義もあるし、まずは簿記の勉強だけしておこう。」

私は大学一年目の時にこのように思い、独学で簿記の勉強を始めました。

これは、公認会計士といえば会計系資格の最高峰であり、その試験科目には簿記も含まれているので、簿記の勉強だけでもしておけば今後公認会計士を目指した場合に役に立つと考えたからです。

ただ、簿記1級、公認会計士試験に合格してから改めて振り返ると、その戦略は全く正しくなかったように思います。

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1年勉強期間を伸ばせば公認会計士試験に合格できる可能性がある

その理由としては、一年勉強期間を伸ばせば公認会計士試験に合格できる可能性があることです。(勉強時間は全く違いますが。)

ここで、TACのホームページより日商簿記試験の合格に必要な勉強時間を見てみると、以下のようになっています。

TAC簿記検定講座で学習される場合には、平均として「3級-60~80時間」「2級-150~200時間」「1級-500~600時間」を、標準学習期間として設定しています。これらの平均時間はTACの授業時間を含みます。

これに対して、公認会計士試験の勉強時間は一般的に3,000時間〜5,000時間と言われています。

これだけ見ると、「6倍以上勉強しなきゃいけないじゃねぇか!!」と思うかも知れませんが、ちょっとだけ待ってくださいね。

それぞれの試験の概要だけ見てみましょう。

簿記一級

簿記1級の講座は基本的に5ヶ月or12ヶ月コースとなっており、試験は年に2回開催されます。これは特に問題ないのですが、合格点が70%以上に固定されていることはかなりネックになります。

つまり、どれだけ受験生の出来が悪くても70%取らないと合格出来ないという絶対評価試験ということ。

しかも簿記一級は各回の難易度にバラつきが激しいため、もしその年に当たると合格率が恐ろしく変動します…。

なので、勉強時間の割に通りにくい試験という印象が非常に強いです。

【2018年10月28日追記】

「簿記一級は相対評価試験ですよ」というコメントを頂いたので調べてみたところ、合格点は70%以上に固定されているものの、傾斜配点が行われている可能性が高いということが分かりました。

傾斜配点というのは、簡単に言うと一問正解ごとに1点という固定配点ではなく、正答率が高い問題の配点を上げること。逆に言うと正答率が著しく低い問題は正答しても配点が0の可能性もあるということですね。

可能性が高いというのは、公式では公言されていないためです。

では何を根拠に傾斜配点があると判断されるのか。

それは、どれだけ難易度が高い試験であっても合格率が10%程度になっているから。(だそうです。)

ちなみに以下は商工会議所のホームページより抜粋した日商簿記一級の直近合格率です。

確かにおおむね10%の合格率ですね!知らなかった….。

独学中はネットで情報を見ずにテキストばかり読んでいたので、受験生の間では当たり前とされることも知りませんでしたが、知っていたとしても私は落ちていたでしょうね笑

また、「絶対評価試験ではない」という前提が出てきたところで、個人的には簿記一級の費用対効果は良いとは言えません…。

お給料が格段に増えるとか、食いっぱぐれることはないという保証がありませんからね。

公認会計士試験

これに対して公認会計士試験の講座は、1.5年〜2.0年コースが一般的です。しかもこのコースは、簿記の前知識が0の場合には入門コースから受講することができます。

一次試験に当たる短答式試験は年に2回開催されており、それに合格すると二次試験に当たる論文式試験(年に一回)に進めます。この論文式試験に合格すれば、受験生活を終えることができるということですね。

公認会計士試験は簿記試験と異なり、その年の難度や受験生の出来に応じてボーダーが変動するので、そういう意味での戦いやすさがあります。

【2018年10月28日追記】

前述のとおり、簿記一級は傾斜配点の可能性が高いことが明らかになりましたが、それでも合格点は70%以上であることは変わりません。

公認会計士試験はそもそも受験生の出来に応じてボーダーとなる合格得点率が変わるので、個人的には公認会計士試験の方が戦いやすい試験だと思います。

公認会計士試験を直接狙ったほうが効率が良い

これらを把握したうえで簿記一級専念を避けた方が良い理由は、一年無駄にする可能生が高いからです。

もちろん簿記一級の試験は難易度が高く、勉強範囲も広いです。しかしながら、公認会計士試験の試験科目である財務会計論・管理会計論は、簿記一級よりもはるかに多くのことを学ばなければなりません。

そうなると、わざわざ簿記一級を完成させてから公認会計士試験を目指すのは時間がもったいないです。

実際、公認会計士試験の勉強を続けていれば、簿記一級に合格する実力はあっという間につきますし、年齢が若いうちに公認会計士試験に合格できれば今後社会に出て大きなメリットとなります。

もちろん、公認会計士試験となると多くの時間を勉強に費やさなければならないため、それを考えてまずは簿記一級を目指すのもアリですが、個人的には「さっさと受験勉強というものから卒業する」方が自分の気持ちが楽になると思います。

なので、あくまで個人的な意見ではありますが、公認会計士試験を本気で目指すつもりがあるのであれば、迷わず飛び込みましょう!

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