監査の仕事を面白いと感じる人もいれば、つまらないと感じる人もいる。でも監査の経験は役に立つよ!

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こんにちは、会計士そらです!

監査法人って人の入れ替わりが激しいんですが、その理由の一つとして挙げられるのが「監査はつまらない」というもの。

どうしても単調(に見える)作業が多いので、飽きてしまうことも分からなくないです。

その一方で、公認会計士の諸先輩方が「監査がつまらないというやつは、ちゃんとやってない証拠」なんて言ってるのも目にします。

私自身、「監査って面白いですか?」と聞かれた時に、「こんな事ができるよ!」という話をたくさんすることはできますが、胸を張って楽しいと言えるかというとそんな事はありません。

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そもそも万人にとって楽しいものなんてない

「監査はつまらない!」

「いや、ちゃんとやれば楽しいはず!!」

こういったやり取りを見てて思うのですが、そもそも万人にとって楽しいものなんてあるんでしょうか。

ゲームにしたって、スポーツにしたって、漫画にしたって、楽しいと感じる人もいればつまらないと感じる人もいます。

なので、監査の仕事もそういうものだと思うんですよね。

ただ監査法人で約4年間業務に携わってきた身としては、やればやるほど監査の奥深さを感じるのも確かな話だと思います。

一年目の時には全く想像していませんでしたが、年次を経て経験を積めば積むほど「監査を通してやれることってこんなに多いんだ」と驚きます。

ただのチェック作業なんて事は全くありません。

ですが、それでも楽しいと感じるかどうかは別問題だと思ってますし、楽しいと感じなければならないなんてこともないはず。

あまり気にするところではないです。

監査の経験は役に立つよ!

上述のとおり監査を楽しいと感じるかどうかは人それぞれですが、個人的には公認会計士として今後活躍していくうえで監査の経験はかなり役に立つと思います。

これもよく言われる話ですが…

「監査法人の公認会計士は会計ソフトへの入力ができないから使えない」とか

「自分で経理資料を作る経験を積んでないからダメ」とか

こんな意見は気にしないで良いです。

「今すぐやれ」と言われてできる人は多くないかも知れませんが、簿記資格を持っていない人でもできる仕事を公認会計士ができない訳がありません。

これは慣れの問題であって、能力の問題ではありません。

じゃあ監査を経て何を学べるかというと、一例としては会社という組織全体を見た時の課題を見つけられるようになります。

もし「ここの会社、営業状況のヒアリングしてもみんな言ってること違うからやりづらいんだよなぁ」と感じるような会社があれば、それは営業を管理する本部まで現場の情報が正確に伝わっていないことや、本部の営業責任者が現場をコントロールしきれていないことが原因として挙げられます。

そうなると、現場で資産の流用・横領が発生する可能性が高いですし、本社が掲げる営業戦略を正しく理解しないまま現場が動くことにもなりかねません。

これではどれだけ本部が戦略を練っても、期待通りに実現することはできませんよね。

他にも、受注製作機械の契約でよくある話ですが…

自社内の営業部と製造部のコミュニケーションがうまく取れておらず、当初受注した時の要件に基づいて製造部が作業を完了し納品したところ、お客様に「言ってた話と違う!」と怒られ、受注損失が発生するなんてこともあります。

この場合、営業部と製造部のどちらに責任があるのか不明瞭なので、利益管理ができてないんですよね。

あとは、経理部に「そんな少額のエラー、どうだっていいでしょ」というスタンスの人がいると、いずれ大きな金額のエラーを起こす可能性が高いとか。

こういったことが分かるようになってくるので、監査をしっかりやってると会計スキルの向上だけでなく、多方面にその経験が生きてきます。

監査調書に数字を入れるだけであれば、監査の仕事って何の役にも立たないように思うかも知れませんが、取引内容のヒアリングや、問題が起きた時の事実確認を通して、「あ、結局ここの会社の課題は全部コレだな」と考えられる視点が身につけば、監査という仕事の奥深さが見えてくるようになります。

キツいことも多いけど、もう少しやってみても良いかも!

こんな記事を書いといてアレですけど、私も数年間は「監査なんて意味ない!やめてやる!」と思う事が多かったです。

監査調書に数字入れて、分析して、開示書類のチェックして…想像してたのと違う!!

でも、年次を経るにつれてヒアリングにおいても少しずつ深い話をすることができるようになってきて、主査になり監査役や社長への報告の機会も増えてきたなかで、「あ、想像以上に監査って深い仕事なんだな」と思うようになってきました。

監査を取り巻く環境は相変わらず明るいニュースがなく、一年目から激務を強いられることも少なくない実態がありますが、その状況だけを切り取って「監査はダメ」というのは違います。

監査法人にいなければならないなんてことも無いので、自分が「あ、もう無理だな」と感じたら退職することも賢い選択ではありますが、逆にそこで踏ん張れば得られる経験もあります。

自分のキャリアをつくるのは自分ですが、監査はいうほど悪いもんでもありませんよ。という話でした!

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