監査法人の棚卸立会ってナンだ?現役会計士が教えます!

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公認会計士試験に合格するとほとんどの人が監査法人に入所しますが、どんなお仕事をするのかあまり分からないのではないでしょうか。

そこで今回は棚卸立会について話をしていきます!

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棚卸立会の目的

棚卸立会の目的は、主に以下の3つです。

・棚卸資産の数量が正確にカウント、集計されていることを確かめる
・棚卸資産の保管状況を確かめ、こちらが認識していない陳腐化した棚卸資産がないか確かめる
・棚卸が適切に行われていることを確かめる

通常の監査手続は、請求書・納品書といった取引先から会社が入手した資料を根拠として、仕訳内容が間違っていないことを確かめます。

それに対して実査、立会という監査手続は監査人が自ら資産の現物をチェックするので、棚卸資産の現況について様々なことが分かります。

具体的な作業内容

監査人が現場で行うことを具体的に示すと以下のとおりです。

・会社の棚卸のやり方を観察、理解する
・テストカウント
・立会先の棚卸資産の保管場所を全て見る

◆会社の棚卸のやり方を観察、理解する
一部の上場準備会社を除けば、会社はそれぞれ棚卸マニュアルを作っており、あらかじめ決められたルールに従って棚卸をします。

最近多いのは、在庫管理システムから期末日時点の在庫リストを全出力して、記載されている商品名の横に数量を記載していく「リスト棚卸」という方式ですね。

まずは会社がルール通りに棚卸を実施してるか横で観察します。二人一組でペアを組んで、片方がリスト読み上げ、もう一方がカウントといったやり方が一般的かと思われます。

◆テストカウント
その後、監査人は棚卸実施場所の見取り図であるロケーションマップを参考にしながら棚卸資産の保管場所を散策すると同時にテストカウント(監査人が数量をカウントし、会社のカウント結果と一致しているか確かめる作業)を行います。

会社の方はどこに何の資産があるかを瞬時に見つけてくれるため、監査人一人一人に対して会社の方が補助として付き添ってくれる事が多いですね。

ちなみに、カウント対象は監査要点である実在性と網羅性を担保するために、リストにある資産が実在するか(実在性)、目の前の資産がリストに載っているか(網羅性)という双方向で選びます。

◆立会先の棚卸資産の保管場所を全て見る。
不正等その他の理由により、会社の方が意図的に特定エリアの棚卸立会を拒む場合があります。

実際に不正や誤りがなかったとしても、資産の状態(箱が壊れている等の理由で評価減をしなくてはならないものがないか)を確かめたり、会社に対する牽制効果として棚卸資産の保管場所は一通り見る必要があるため、会社の理解を得れるよう努めましょう。

やり直しがきかない

棚卸立会は監査手続の不備があったとしてもやり直しがききません。

そのため、事前に作業イメージをしっかり組み立て、現場で慌てることがないようにしましょう!

ちなみに、棚卸立会時に持っていると便利なものはこちら!

・バインダー(クリップボード)
・指サック
・付箋

監査手続にともない工場や営業所を訪問することは素晴らしい経験になります!アサインされた際は好奇心を持って参加してみてください!

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