監査調書は「ストーリーを意識しろ」!現役会計士が教わった3つのポイント!

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こんにちは、現役会計士そらです!

今回は監査法人で仕事をする場合の成果物にあたる監査調書のことを書いていきます。

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監査調書ってナンだ?

財務諸表監査を行う場合、財務諸表を構成する各勘定科目ごとの妥当性を検証することによって、積み上げ式に財務諸表全体に重要な誤りがないかを立証します。(これは監査論で習うとおりですね!)

では、各勘定科目が妥当であることをどうやって検証するのでしょうか?

ここで登場するのが監査調書です!

監査調書とは、ザックリ言うと「会社の主張や、会社が作成した各勘定科目の計算資料が妥当であるか」を監査人が判断した過程を見える化したもののことを指します。

判断過程の残し方は紙面、Word、Excelどれでも構いません。(会社の計算資料はExcelであることが大半なので、そのExcelデータを頂いて、監査人が加工して検証することが多いです。)

監査調書は「ストーリーを意識しろ!」

自分があるクライアントのアサインを受けた際、そのクライアントとの契約が数年前から続いている場合には先輩の成果物である過去調書があります。

そのため、基本的には過去調書を参考にしながら当年度の監査調書を作成するのですが、
その際に3つのポイントを意識するように心掛けましょう!

①自分が実施した作業の意図を理解する

特に若い年次であればあるほど、上司に「過去調書と同じようにやっといて」と言われるので、特に思考することなく数値だけ更新!みたいなことをやりがちですが、それはNG!

これは財務諸表監査に限りませんが、どの作業も何かしらの意味があるから実施しますよね。

もし、作業の意図を理解しないで手を動かした場合、やらなくても良いことに時間を費やしたり、逆にやらなければならないことが抜け落ちてしまう可能性が非常に高いです。

そのため、誰かに自分の実施した作業について聞かれた時に、「○○のために必要なんでやりました!」と言い切れるくらいに作業の意図を理解しておきましょう!

②満点ではなく合格点を狙おう

財務諸表監査の仕事は、ある意味終わりがない作業ですので、監査調書を満点の出来に仕上げるのはとても時間がかかりますよね。

もちろん、成果物を完璧に仕上げることは悪いことじゃありませんが、私たちは有限な時間の中で様々な監査調書を仕上げる必要があります。(その作業に費やした時間分の報酬をクライアントに請求するため、決して無駄に使うことはできません)

それを踏まえると、1つの監査調書に多くの時間をかける余裕があるのであれば、2つ〜3つの監査調書を合格点レベルに仕上げてほしいのが上司の気持ちです。

そのため、「指摘されたくない」、「完璧に仕上げないと怒られる」なんて怯える必要はなく、合格点を取れる監査調書の作成を心掛けましょう!

③ストーリーを意識することが何よりも大事

これが最も大事かも知れません。

財務諸表監査の仕事は監査チームで行うため、勘定科目ごとに切り分けしてスタッフが担当することが多いです。

それが大きな原因とも言えるのですが、自分が担当した勘定科目だけを見て、妥当性の判断を行うことはNGです!

具体的な例として、借入金を自分が担当していた場合に、新規借入について契約書等で金額が合ってることを確認したとします。

そこで資金使途を財務課の方に聞いたところ「固定資産への設備投資のための資金準備」という回答を得たにも関わらず、その年に固定資産が全く増えていなかったら、「あれ?」と思いますよね。

当たり前に見える感覚ですが、仕事の分量が多いため「検証終わったしオッケー」としてしまうケースが意外と多いです。

また似たような話なんですが、市況や業界動向との整合しているかどうかも意識する必要があります。

例えば、売上が増加していることに対するコメントとして「販売量が増加したから」なんて誰でも分かる事を書いたら怒られちゃいますよね。

上司が知りたいのは、「どうして販売量が増えたの?」というところです。

なので、この場合には「自動車業界が好調であり、自動車本体を構成するAパーツの需要が伸びたため、販売量が増加した」と言った感じのコメントをすれば納得できますよね!

会社の活動を一つのストーリーと捉えた場合に、会計数値全体の動きが整合しているかを考えることは何よりも重要です!

以上、3つのポイントを意識して監査調書を作成しれば自ずと力がつきますので、ぜひ参考にしてください!

監査調書作成の3つのポイント
・作業の意図を理解する
・満点ではなく合格点を狙う
・ストーリーを意識する

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