現役会計士が明かす監査法人での失敗談① 銀行の残高確認書の回収について

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こんにちは、現役会計士そらです!

本日は監査法人のお仕事で「やらかしたなぁ…」私個人の失敗談を書いていきます!

今回のテーマは銀行の残高確認書の回収についてです!

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確認という監査手続について

確認は、ある質問事項について、監査人自ら文書による回答を外部の第三者から入手する手続のことをいいます。

これに対して、一般的な監査手続の場合には、会社に保管されている外部証憑(契約書や納品書、請求書など)を用いるため、監査人が自ら入手した監査証拠を利用することってそこまで多くないんですよね。

ここで、監査意見を表明する根拠となる監査証拠は、独立した第三者から監査人が自ら書面のかたちで入手する場合には非常に強い証明力を有するとされています。

そのため、確認という監査手続は、監査人が実際に現金などをカウントする実査や、棚卸の現場を実際に観察する立会と同程度に証明力が強く、代替することが難しい大事な監査手続といえます。

銀行の残確は何よりも大事

前述のとおり、確認は期末監査においてとても重要な監査手続として位置付けられています。

確認は、預金・借入金・リース債務・退職給付債務・有価証券・売上債権などの勘定科目を対象として、残高確認書という書面のかたちで回答先に送付しますが、この中でも預金・借入金の確認が最も重要と考えて問題ないです。

預金・借入金の確認は、銀行に対して残高確認書を発送しますが、銀行が監査法人用に残高確認書の回答を発行する場合には発行手数料がクライアントに請求されます。(1通当たり¥3,240)

料金を払う以上、銀行には回答義務が生じるため、残高確認書が返ってこないなんて想定されないですよね。

それもあってか、私の所属する監査法人では、銀行の残高確認書を全件原本を回収してない場合には、それだけで意見を表明するための審査を受けることができないので、何よりも重要な証憑といえます。

基本的に若手スタッフが残高確認書の担当を任せられますが、とても重要性が高い監査手続であることを知っておいてほしいですね!
(今後は会計士が行う作業ではなくなるかも知れませんが…)

失敗談 添付書類に要注意!

私の失敗談を簡潔に話すと、審査日が1週間後に迫っているにも関わらず、その時まで銀行の残高確認書に不備があることに気付かなかったことです。

通常、残高確認書に不備がある場合には適時に再発送を行い、不備箇所の記入・修正を求めるのですが、財務諸表数値と回答金額が一致していたことで油断してしまいました。

不備の内容としては、とある地方銀行が残高確認書に添付してくれた担保明細の記載に誤りがあったというものです。

私はその添付書類があることだけで安心してしまい、まさか銀行が誤った記載をしてくるなんて思いもよらずに「後でチェックすれば良いや〜」程度にしか思っていなかったので、この時は本当に焦りました…!

幸いにも、審査日当日の朝に修正後の残高確認書が返送されたため意見に影響は与えませんでしたが、入所してすぐの1年目のせいで「意見が出せない」なんて事にならなくて本当に良かったです。

ちなみにこのミスは、毎年どこかしらの現場で発生しているのを耳にしますので、くれぐれも二の舞にならないようにしてくださいね…笑

以上、現場で留意すべき事項として、少しでも参考になれば幸いです!

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